LEDビジョンを検討していると、SMD・COB・GOB・IMDといった専門用語を目にする機会が増えてきます。特に近年は「COB LEDビジョンは何が違うのか?」「SMDと比べて本当に良いのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、これらはすべて「LEDの実装方式(つくり方)」の違いであり、耐久性・保守方法・コスト・向いている用途が大きく異なります。本記事では、COB LEDビジョン 違いを正しく理解するために、SMD / COB / GOB / IMDの特徴と選び方を整理します。
LEDビジョンの実装方式とは、LED素子(発光するチップ)をどのように基板へ取り付けているかを指します。この違いによって、表面の強度、衝撃や埃への強さ、修理・交換のしやすさ、微細ピッチへの対応可否などが大きく変わります。
画質(ピッチ・輝度)と並んで、「長く安心して使えるかどうか」を左右する重要な要素です。
近年COB方式が注目される背景には、ピッチの微細化や近距離用途の増加、触れる・当たるリスクのある設置場所の増加があります。こうした環境では、従来主流だったSMD方式だけでは耐久性に課題が出ることもあり、表面強度の高い方式が求められるようになっています。
SMDは、LEDチップを個別のパッケージとして基板に実装する方式で、現在でも最も広く使われているスタンダード方式です。屋外広告・イベント・商業施設など多くのLEDビジョンで採用されています。
一方で、LED素子が露出しているため衝撃に弱く、触れる環境では破損リスクがある点、微細ピッチになると実装が難しくなる点は注意が必要です。
COBは、LEDチップをパッケージ化せず、基板上に直接実装する方式です。表面は樹脂で一体化され、凹凸の少ないフラットな構造になります。
このため、COB LEDビジョンは「屋内・近距離用途」で特に強みを発揮します。
注意点として、初期コストが高くなりやすいこと、修理はモジュール単位交換が基本になりやすいこと、メーカーごとの仕様差が大きいことが挙げられます。導入前に、保守体制・交換対応を必ず確認しましょう。
GOBは、SMD方式の上から透明樹脂をコーティングする方式です。SMDのメリットを残しつつ、耐久性を高めることを目的としています。
一方で、樹脂表面の反射・映り込み、修理時の作業性、品質のメーカー差には注意が必要です。
IMDは、複数のLED素子を一体化した構造で実装する方式です。SMDとCOBの中間的な位置づけとして語られることもあります。
採用メーカーが限られ、仕様が独自になりやすいため、長期供給・保守体制は事前に確認しておきましょう。
各方式の違いを、耐久性・保守性・コストという実務で重要な観点から整理します。
| 項目 | SMD | COB | GOB | IMD |
|---|---|---|---|---|
| 耐衝撃性 | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 防塵・防水 | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 表面の強度 | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 微細ピッチ対応 | △ | ◎ | △ | ○ |
| 修理・交換 | ◎(しやすい) | △(モジュール交換) | △ | △ |
| 初期コスト | ◎(低め) | △(高め) | ○ | ○ |
| ランニングコスト | ○ | △ | ○ | △ |
| 主な用途 | 屋外広告・イベント | 屋内・近距離 | 屋内外の中間 | 特定用途 |
※◎:優れている/○:標準的/△:注意が必要
どの方式も「万能」ではなく、得意分野が異なる点がポイントです。
おすすめ:COB/GOB
人が近くで見る・触れるリスクがある・ドット感を抑えたいといった環境では、表面強度が高く滑らかな表示が可能な方式が適しています。高級感やブランド演出、長時間視認を重視する場合はCOBが選ばれるケースが増えています。
おすすめ:SMD/GOB
屋外では遠距離視認が中心で、輝度・耐候性・メンテナンス性のバランスが重要です。SMDは実績が豊富で修理・交換もしやすく、今なお主流の選択肢です。
おすすめ:SMD
設営・撤去を繰り返し、トラブル時に即対応が必要な用途では、扱いやすさ・汎用性・部材の入手性が重視され、SMDが選ばれやすくなります。
おすすめ:GOB/COB
不特定多数が利用し接触・破損リスクが高い環境では、SMD単体よりも表面保護のある方式が安心です。
実装方式は、以下の仕様と密接に関係します。方式単体ではなく、トータル設計で判断することが失敗を防ぐポイントです。
A. 可能な製品もありますが、コストや必要性能を考えると、屋外ではSMDやGOBが選ばれるケースが多いです。
A. GOBは「SMD+樹脂コーティング」、COBは「チップを直接実装」。構造そのものが異なります。
A. いいえ。実績・流通・保守性に優れ、現在も主力方式です。
A. 一般的にはSMDが修理・交換しやすく、コストを抑えやすい傾向があります。
SMD / COB / GOB / IMD の違いは、耐久性・保守性・コストのトレードオフにあります。
このページの整理を参考に、自社・自施設にとって最適なLEDビジョン方式を選定してください。
各メーカーの製品ラインナップや対応力、導入事例を調査。設置場所・目的別におすすめのメーカー3選をご紹介。
大型ビル・商業施設
ライブ会場・スタジアム
公共施設・学校