稟議を通すROI・回収モデル

大型LEDビジョンの導入は、数百万円〜数千万円規模になることも珍しくありません。そのため、社内では次のような反応が出やすくなります。

  • 「高すぎるのでは?」
  • 「本当に必要なのか?」
  • 「いつ回収できるのか?」

このとき、「設備費」「広告費」として説明すると、稟議が止まりやすいのが実情です。

一方で、ROI(投資対効果)の考え方で説明できると、「回収できる投資かどうか」という視点で判断してもらいやすくなります。

このページでは、大型LEDビジョンを投資案件として説明するためのROI・回収モデルを、実務向けにわかりやすく整理します。

大型LEDビジョンは「コスト」ではなく
「投資」

大型LEDビジョンは、設置して終わりの設備ではありません。

  • 広告を流して収益を生む
  • テナント・関係者で費用を分担する
  • 既存の広告費・制作費を削減する

といった形で、導入後にお金を生み出す/支出を減らす可能性を持っています。

つまり「いくらかかるか」だけでなく、「どれくらいで回収できるか」を示すことが、稟議を通すうえで非常に重要になります。

ROIとは?
LEDビジョンでの考え方

ROIの基本的な意味

ROI(Return on Investment)とは、投資額に対して、どれだけのリターンを得られるかを示す指標です。一般的には「投資額」と「年間の利益・効果」をもとに判断されます。

LEDビジョンにおけるROIの特徴

大型LEDビジョンの場合、ROIは単純な「売上」だけで考える必要はありません。

LEDビジョンで考えるROIには、次の要素が含まれます。

  • 初期投資(本体・施工・申請)
  • 年間の運用・保守コスト
  • 年間の収益(広告・課金)
  • コスト削減効果(代替効果)

「直接収益」と「間接的な効果」の両方を含めて考えるのがポイントです。

ROI算出の基本構造

ROIや回収年数を説明する際は、まず次の3つを整理します。

  1. 初期投資額:LEDビジョン本体・施工・申請など、導入時にかかる費用
  2. 年間コスト:電気代、CMS利用料、保守・点検費用など
  3. 年間リターン:広告収益、テナント課金、コスト削減効果など

この3点が整理できると、「何年で回収できるか」を説明できるようになります。

回収モデル①|広告収益モデル
(最もイメージしやすい)

広告収益モデルとは?

広告収益モデルは、大型LEDビジョンを広告媒体として活用する回収モデルです。

  • 屋上・壁面ビジョン
  • 駅前・人通りの多い立地
  • 商業施設の外壁・吹き抜け

といった場所で、外部企業の広告枠を販売することで収益を得ます。

広告収益の考え方

広告収益は、次の要素で構成されます。

  • 広告単価(1枠あたり)
  • 枠数(1時間あたり/1日あたり)
  • 稼働時間
  • 稼働日数

これらを掛け合わせて、月間・年間の広告収益を算出します。

広告収益モデルのポイント

広告収益モデルで重要なのは、現実的な前提条件を置くことです。

  • 常に満枠で売れる想定にしない
  • 稼働率は控えめに設定する
  • 立地・視認性を考慮する

稟議では「最悪どの程度か」「最低ラインでも回収できるか」といった質問が出やすいため、楽観的すぎない想定が重要になります。

回収モデル②|テナント課金モデル
(安定型)

テナント課金モデルとは?

テナント課金モデルは、商業施設・駅・複合施設などでよく使われる回収方法です。共用部に設置したLEDビジョンを、複数のテナントで利用・費用分担する形になります。

テナント課金モデルの特徴

  • 月額・年額での課金がしやすい
  • 収益が安定しやすい
  • 1社あたりの負担が小さい

広告収益モデルに比べると派手さはありませんが、稟議が通りやすく、回収計画が立てやすいのが特徴です。

テナント課金モデルの考え方

テナント課金モデルでは、次のように収益を考えます。

  • テナント数 × 月額(または年額)課金
  • 年間収益の積み上げ
  • 初期投資との回収年数比較

「広告を売る」のではなく「共用設備として分担する」考え方のため、保守的な組織でも受け入れられやすいモデルです。

回収モデル③|コスト削減・
代替効果モデル

コスト削減も「ROI」に含めてよい理由

ROIというと「売上・収益」をイメージしがちですが、大型LEDビジョンではコスト削減効果も重要な回収要素になります。稟議上も非常に有効で、「新たに儲ける」よりも「今かかっている費用を減らす」方が説明しやすいケースも少なくありません。

想定しやすいコスト削減例

  • 紙ポスター・看板の制作/張替え費用
  • 外部広告(交通広告・屋外広告)への出稿費
  • 案内掲示・説明にかかる人件費
  • 催事・キャンペーン告知の都度発生する制作費

これらをLEDビジョンに集約することで、年間でどれくらい削減できるかを算出します。

コスト削減モデルのポイント

  • 「全部削減できる」とは言わない
  • 現在かかっている費用をベースにする
  • 保守的な金額で見積もる

ROI説明では、控えめな数字の方が信頼されやすい点を意識しましょう。

稟議でよく聞かれる質問と
答え方

「広告が埋まらなかったらどうするの?」

稼働率100%は想定せず、50〜70%など保守的な前提を置きます。最低ラインでも回収可能かを示すことが重要です。

「運用や管理は誰がやるの?」

社内運用か外注(運用代行)かを明示し、担当者・体制を具体的に説明します。運用が曖昧だと、ROI以前に「回らない投資」と判断されがちです。

「壊れたらどうするの?」

保守契約の有無、SLA(復旧目安)、代替機対応の有無を整理し、リスク対策が組み込まれていることを示しましょう。

「本当に回収できる根拠は?」

立地・人通り・導入事例などを根拠にし、数値はあくまで想定であることを明示します。「前提条件付きの試算」として説明するのがコツです。

ROIを説明しやすくする
3つのコツ

① ケースを3段階で用意する

  • 最低ケース(保守的)
  • 標準ケース
  • 好調ケース(参考)

稟議では、最低ケースで成立するかが最も重視されます。

② 回収年数を明確にする

  • 「◯年で回収」
  • 「◯年以内に黒字化」

期間が明確だと、設備投資として判断しやすくなります。

③ 数字を盛らない

  • 想定単価は低め
  • 稼働率も控えめ
  • 運用コストは必ず含める

数字を盛ると、後で突っ込まれたときに一気に信用を失います。

ROIが成立しやすいケース・
しにくいケース

ROIが成立しやすい条件

  • 人通り・視認性が高い立地
  • 広告・告知ニーズがある
  • 運用・更新体制が整っている
  • 収益化や課金の仕組みが明確

ROIが成立しにくい条件

  • 視認距離が遠すぎる/死角が多い
  • 運用担当が決まっていない
  • 広告枠を売る前提なのに営業しない
  • 目的が曖昧なまま導入する

ROIは、立地 × 運用 × 目的の掛け算で決まります。

導入形態(購入・リース)と
ROIの関係

ROIの出やすさは、導入形態によっても変わります。

  • 購入:初期投資は大きいがROIは出しやすい
  • リース:初期ROIは低いが稟議が通りやすい
  • レンタル:基本的にROI説明は不要(費用消化)

収益化を前提とする場合は、購入 or リースを軸に検討するのが現実的です。

ROI検討前に整理すべき
チェックリスト

  • 初期投資額(概算)
  • 年間の運用・保守コスト
  • 想定する収益モデル(広告/課金/削減)
  • 稼働時間・稼働日数
  • 運用・営業の担当者

これらが整理できていれば、メーカーとの相談もスムーズに進みます。

まとめ|ROIを示せば
稟議は通しやすくなる

大型LEDビジョンは「高い設備投資」に見えがちですが、ROI・回収モデルを示すことで「投資案件」に変わります。

  • 収益モデルを明確にする
  • 前提条件を整理する
  • 保守的な数字で説明する

次のステップとしては、メーカーに実績ベースの試算を相談し、複数社でROIモデルを比較するのがおすすめです。

設置場所・目的別
「大型LEDビジョン」メーカー
おすすめ3選

各メーカーの製品ラインナップや対応力、導入事例を調査。設置場所・目的別におすすめのメーカー3選をご紹介。

屋上・ビルボード広告
施工・保守から
収益化モデルまで提案
セイビ堂
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1752286115/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751952478/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751964208/
主な施設

大型ビル・商業施設

強み
  • パネル重量6kg/㎡~と場所を選ばない軽量設計で、施工・保守点検まで一貫して対応。曲面パネルなど建物の形状に合わせたPRが可能。
  • 独自の広告配信システム・運用プラットフォームを提供。投資対効果を可視化した提案を行える。
イベント演出
会場の規模や意図に
合わせた空間設計
LED TOKYO
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/products/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
主な施設

ライブ会場・スタジアム

強み
  • フロア用LED・シースルー・湾曲対応パネルなど、会場規模や演出意図に応じた組み合わせが可能。設営〜演出オペレーションまでサポートする。
  • 最短1日からの短期レンタルに対応し、リーズナブルな導入を支援。最短2週間で設置が可能とスピード感も魅力
施設内の案内・告知
重要な情報をお任せで
配信・更新
RICOH
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/2309-machi-kuru
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/1909-tohtech
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/case/2302-shinagawa
主な施設

公共施設・学校

強み
  • 「自社での運用が難しい」自治体や教育機関向けに、クラウドCMS+運用代行プランあり。リソースや担当者のITスキルに依存しない設計。
  • 設置に伴う建築基準法・屋外広告物条例の申請支援など、自治体の許可取得の支援もワンストップで対応