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保守契約の選び方(SLA・保証・代替機・消耗品)

大型LEDビジョンは、設置して終わりの設備ではありません。

運用が始まってから初めて、

  • 「壊れたとき、どこに連絡すればいいのか」
  • 「どれくらいで復旧するのか」
  • 「それは無償なのか、有償なのか」

といった保守契約の中身が問題になります。

実務では、導入時は見積や施工ばかりに目が向き、保守契約は後回しというケースも少なくありません。

このページでは、導入後に後悔しやすい保守契約の選び方・見極めポイントを、実務者目線で整理します。

なぜ大型LEDビジョンに
保守契約が必要なのか

大型LEDビジョンは、屋内・屋外を問わず長時間稼働する精密機器です。特に次の条件が重なると、不具合やトラブルが起きやすくなります。

  • 稼働時間が長い(終日点灯、毎日運用)
  • 屋外設置で熱・雨・粉塵の影響を受ける
  • イベントや広告用途で負荷が高い

また、故障が発生しやすいタイミングとしては、

  • 導入初年度(初期不良が表面化しやすい)
  • 真夏・真冬(温度差・熱負荷)
  • 繁忙期(イベント・キャンペーン期間)

などが挙げられます。

保守契約がない、または内容が弱い場合、

  • 問い合わせ先が分からない
  • 対応までに時間がかかる
  • 修理費が都度見積となり高額化する

といった事態になりやすく、「止まるリスク」をそのまま抱えることになります。

保守契約と保証の違いを
整理する

保守契約を検討する際に、よく混同されるのが「保証」と「保守」です。

保証とは

保証は、主に以下を対象とします。

  • 初期不良
  • 製品自体の欠陥

保証期間は、1年・3年など期間があらかじめ決まっているケースが一般的です。

保守契約とは

一方、保守契約は、

  • 故障時の対応ルール
  • 連絡から対応までの流れ
  • 点検・部品交換・駆けつけ対応

など、「故障が起きた後、どう動くか」を定めるものです。

保証があっても、

  • すぐに来てもらえない
  • 復旧まで時間がかかる
  • 作業費は別途請求される

といったケースもあり、保証がある=安心とは限りません。

保守契約で必ず確認すべき
項目一覧

保守契約の内容はメーカー・施工会社ごとに異なりますが、最低限、次の項目は必ず確認しておきたいポイントです。

  1. SLA(対応時間・復旧目標)
  2. 保証年数・保証範囲
  3. 代替機・予備パネルの有無
  4. 消耗品の扱い
  5. 定期点検の頻度・内容
  6. 対応エリア・拠点
  7. 年間保守費用・更新条件

これらを見ずに「保守あり」「サポート込み」という言葉だけで判断すると、想定より止まる・想定より高くつくことがあります。

SLA(対応時間・復旧目標)の
考え方

保守契約で最も差が出やすく、かつ見落とされがちなのがSLA(Service Level Agreement)です。

SLAとは簡単に言うと、

  • 連絡してからどれくらいで対応が始まるか
  • どれくらいの時間で復旧を目指すのか

といった対応レベルの約束です。

よくある表現例

  • 「順次対応」
  • 「原則〇営業日以内」
  • 「可能な範囲で対応」

これらは一見問題なさそうですが、実際の対応スピードが読み取りにくい表現でもあります。

実務で確認すべきポイント

  • 連絡から初動までの時間
  • 現地対応までの目安時間
  • 夜間・休日の対応可否

特に広告・公共用途では、復旧が1日遅れるだけで影響が大きくなるケースもあるため、SLAの内容は慎重に確認しておく必要があります。

保証年数・保証範囲の
落とし穴

保守契約を見るとき、「保証〇年」という年数だけに目が行きがちですが、実務では保証範囲の方が重要です。

確認したいポイント

  • LEDパネルは保証対象か
  • 制御機器・電源ユニットは含まれるか
  • 作業費・出張費は無償か

また、

  • 高温・湿気
  • 塩害・粉塵
  • 想定外の長時間運用

といった環境起因の不具合は、保証対象外とされることもあります。

このとき重要になるのが、検収時に初期状態を記録しているかどうかです。初期状態が明確であれば、「初期不良なのか」「運用起因なのか」の判断材料になります。

代替機・予備パネルは
必要か

保守契約を検討する際に悩みやすいのが、代替機や予備パネルを用意すべきかどうかです。

これは「必須か不要か」ではなく、止まったときにどこまで許容できるかで判断する項目です。

代替機・予備パネルが重要なケース

  • 屋外広告ビジョンなど、掲出停止=機会損失になる場合
  • 公共施設・駅など、情報提供が止まると影響が大きい場合
  • 大型1面構成で、一部欠けでも目立ちやすい場合

このような用途では、全面停止を避ける手段があるかが非常に重要になります。

重要度が下がるケース

  • イベント・短期利用
  • サブ用途(補助的な演出・案内)

用途によっては、「完全停止時に即復旧できなくても許容できる」という判断も現実的です。

代替機が

  • 保守契約に含まれるのか
  • 別料金なのか
  • 自社保管が必要なのか

を事前に確認しておきましょう。

消耗品・定期点検の
考え方

LEDビジョンは「壊れるまで何もしなくていい」設備ではありません。動いていても、少しずつ劣化します。

主な消耗品の例

  • 電源ユニット
  • 冷却ファン
  • ケーブル類

これらは、突然故障するよりも性能低下→不具合という形で現れることが多く、定期点検がないと見逃されやすいポイントです。

定期点検がないと起きやすいこと

  • 熱がこもり、別の部品まで故障する
  • ある日突然、画面が落ちる
  • 軽微な不具合が大きな故障に発展する

保守契約に

  • 年1回以上の点検が含まれているか
  • 点検内容が明確か

を確認しておくと、「止まらない運用」につながりやすくなります

年間保守費用の
相場感と考え方

保守契約を比較する際、「年間いくらかかるのか」は避けて通れません。

よくある考え方として、

  • 本体価格の数%〜10%前後/年

があります。ただし、金額の高い・安いだけで判断するのは危険です。

安い保守契約で起きやすいこと

  • 対応が遅い
  • 作業費・出張費が別途請求
  • 夜間・休日は非対応

逆に、費用が高めでも、

  • 初動が早い
  • 部品交換が含まれている
  • 点検がセットになっている

のであれば、トータルでは安くなるケースもあります。

導入形態・用途別|
保守契約の考え方

屋外広告ビジョン

  • 停止=広告価値の低下
  • SLA・代替機の重要度が高い
  • 夜間・休日対応も要確認

商業施設・館内サイネージ

  • 完全停止よりも「見た目の劣化」を避けたい
  • 定期点検・色ムラ対策が重要

自治体・公共施設

  • 情報提供が止まらないことが最優先
  • 契約内容の明文化(対応時間・範囲)が重要
  • 予算年度・更新条件にも注意

イベント・短期利用

  • 長期保守よりスポット対応
  • レンタル側のサポート範囲を確認

よくある保守契約の
失敗例

  • 契約書をよく読まずに更新:対応内容が年々変わっていた
  • 施工会社とメーカーの役割分担が曖昧:どこに連絡すべきか分からない
  • 夜間・休日対応を想定していない:トラブル発生時に即対応できない
  • 代替機条件を確認していない:復旧まで長期間停止

これらはすべて、導入前に確認していれば防げた失敗です。

まとめ|保守契約は
「保険」ではなく「運用設計」

大型LEDビジョンの保守契約は、「何かあったときの保険」ではありません。

  • どれくらいで復旧するのか
  • 誰が対応するのか
  • どこまでが無償なのか

こうした条件を事前に決めておく「運用設計の一部」です。

故障しない前提で考えるのではなく、故障したときにどう動けるかを基準に、自社・自施設に合った保守契約を選びましょう。

次のステップとしては、検収項目で初期状態を押さえ、RFPで保守条件まで明記した上で比較するのがおすすめです。

設置場所・目的別
「大型LEDビジョン」メーカー
おすすめ3選

各メーカーの製品ラインナップや対応力、導入事例を調査。設置場所・目的別におすすめのメーカー3選をご紹介。

屋上・ビルボード広告
施工・保守から
収益化モデルまで提案
セイビ堂
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1752286115/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751952478/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751964208/
主な施設

大型ビル・商業施設

強み
  • パネル重量6kg/㎡~と場所を選ばない軽量設計で、施工・保守点検まで一貫して対応。曲面パネルなど建物の形状に合わせたPRが可能。
  • 独自の広告配信システム・運用プラットフォームを提供。投資対効果を可視化した提案を行える。
イベント演出
会場の規模や意図に
合わせた空間設計
LED TOKYO
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/products/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
主な施設

ライブ会場・スタジアム

強み
  • フロア用LED・シースルー・湾曲対応パネルなど、会場規模や演出意図に応じた組み合わせが可能。設営〜演出オペレーションまでサポートする。
  • 最短1日からの短期レンタルに対応し、リーズナブルな導入を支援。最短2週間で設置が可能とスピード感も魅力
施設内の案内・告知
重要な情報をお任せで
配信・更新
RICOH
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/2309-machi-kuru
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/1909-tohtech
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/case/2302-shinagawa
主な施設

公共施設・学校

強み
  • 「自社での運用が難しい」自治体や教育機関向けに、クラウドCMS+運用代行プランあり。リソースや担当者のITスキルに依存しない設計。
  • 設置に伴う建築基準法・屋外広告物条例の申請支援など、自治体の許可取得の支援もワンストップで対応