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曲面・床・シースルー・キューブ等「特殊形状」比較

近年、商業施設・イベント・展示会・公共空間などで、曲面LED、床LED、シースルーLED、キューブ型LEDといった「特殊形状LEDビジョン」の導入が増えています。立体的で目を引く演出ができる一方、導入後にトラブルや想定外の負担が発生するケースも少なくありません。

特殊形状LEDは、形状が増えるほど、構造・施工・保守・運用の難易度も上がるという特徴があります。本記事では、形状ごとの向き不向きと選定ポイントを整理し、「映え」だけで選んで失敗しないための判断基準を解説します。

特殊形状LEDは「映え」だけで選ぶと
失敗しやすい

特殊形状LEDの導入現場では、次のような声がよく出ます。

  • 思ったより映像が見えない
  • 眩しすぎる/逆に存在感が弱い
  • 壊れやすく、修理や交換が大変
  • 施工やメンテナンスの負担が想定以上だった

これらの多くは、「かっこいいから」「事例で見たから」という理由だけで形状を決めてしまったことが原因です。特殊形状LEDは、価格だけでなく工事費・補強・安全対策・保守費まで含めて検討しないと、導入後の失敗につながります。

「特殊形状LED」とは何か

一般的な平面LEDとの違い

通常のLEDビジョンは、平らな壁面やフレームに設置する「平面構成」が基本です。一方、特殊形状LEDでは、曲げる/踏む/透かす/立体化するなどの要件が加わり、構造や施工条件が複雑になります。

  • パネル構造が専用設計になりやすい
  • 筐体やフレームに補強が必要になる
  • 施工精度が画質・安全性に直結する
  • 保守・交換方法が制限されやすい

特殊形状を選ぶ際は、「形状=目的」になっていないかを最初に確認し、何を実現したいのか(演出・導線・体験)を整理することが重要です。

形状別の特徴と向き不向き

ここからは代表的な特殊形状LEDについて、特徴・向いている用途・注意点を整理します。

曲面(カーブ)LED

曲面LEDは画面を湾曲させることで、視線を包み込むような没入感を演出できる形状です。平面LEDに比べて奥行き感が出やすく、視線誘導もしやすいメリットがあります。

  • 向いている用途:商業施設のエントランス演出、柱巻き・壁面演出、ステージ背景、展示空間

一方で、曲面LEDは見た目以上に設計と施工の精度が重要です。

  • 曲率(R)の制約がある
  • 継ぎ目が目立ちやすい
  • 視認距離とピッチの相性がシビア

特に近距離視認の場合、ピッチや施工精度が合っていないと違和感が出やすいため注意が必要です。

円柱(柱巻き)・リング型LED

円柱やリング型のLEDは、360度どこからでも視認できる点が大きな特徴です。ランドマーク性が高く、空間の「中心」を作る演出に向いています。

  • 向いている用途:吹き抜け・アトリウム空間、商業施設や駅の中心演出、展示会のシンボル演出

注意点として、視点位置によって映像が歪んで見えたり、メンテナンス動線を確保しないと保守が困難になったりします。設置後に触れない・近づけない構造にすると、保守コストや停止リスクが高くなるため、事前の設計段階で動線を確保しましょう。

床(フロア)LED

床LEDは映像の上を歩けるため、体験型・参加型の演出に強い形状です。インタラクティブ演出と組み合わせることで、高い訴求力を発揮します。

  • 向いている用途:イベント・展示会、テーマパーク・体験施設、商業施設の期間限定演出

床LEDは他の形状以上に安全性と耐久性が重要です。確認せずに導入すると事故や想定外の修理費用につながります。

  • 耐荷重は十分か
  • 滑りにくい表面処理になっているか
  • 傷・割れへの耐性
  • 防水・防塵性能
  • 破損時の交換方法(前面メンテ可能か)

シースルー(透過)LED

シースルーLEDは、背景が透けて見える構造を持つ特殊形状LEDです。採光を確保でき、ガラス面の圧迫感を減らせるため、屋内外の境界に設置しやすい特徴があります。

  • 向いている用途:ショーウィンドウ、ガラスファサード、商業施設の外壁演出、屋内外をまたぐ演出空間

注意点は、昼と夜で見え方が大きく変わることです。昼間は背景光・反射で映像が薄く見え、夜間は映える一方で眩しくなりやすい傾向があります。また、解像度は低めになりやすく、風圧や落下防止など構造安全性も重要になります。

コーナー(L字)・折り返しLED

コーナーLEDは、壁の角や折り返し部分を連続表示できる形状です。平面LEDでは分断されがちな空間を、一体感のある映像でつなげられます。

  • 向いている用途:店舗内装・ブランド空間、展示ブース、ステージ袖・背景演出

角部分の継ぎ目処理や色ムラ・輝度ムラが課題になりやすく、特に入力映像の作り方(面割り設計)が重要です。コンテンツ設計が不十分だと違和感が出やすいため、映像制作との連携を前提に検討しましょう。

キューブ(立方体)・多面体LED

キューブ型や多面体LEDは、象徴性が高く、撮影映えする特殊形状です。SNS拡散やアイコン的演出として強いインパクトを持ちます。

  • 向いている用途:常設モニュメント、イベントのシンボル演出、屋内外のランドマーク

注意点として、導入・運用コストが想定以上になりやすい点が挙げられます。

  • 面ごとの視認性・輝度差
  • 放熱・配線・構造補強が重い
  • コンテンツ制作の負担(全方向対応)が大きい

「表示できる」ことと「運用できる」ことは別です。運用コンテンツの制作体制まで含めて判断しましょう。

形状別比較|
何がどう違うのか

特殊形状LEDは、見た目だけでなく施工・保守・運用負荷が大きく異なります。主な傾向は次の通りです。

  • 曲面・円柱:施工精度と視認距離の影響が大きい
  • 床LED:安全性・耐久性・交換性が最重要
  • シースルーLED:映像品質より環境とのバランス重視
  • キューブ型:構造・放熱・コンテンツ費が重い

「どこが大変になるか」を理解したうえで、目的に合った形状を選ぶことが重要です。

特殊形状LEDの選定ポイント

①「見せたい体験」を先に決める

まず考えるべきは形状ではなく、何を体験させたいかです。目立たせたい/没入させたい/導線を作りたい/体験させたいなど、目的が曖昧なまま形状を決めると効果が出にくくなります。

② 視認距離・ピッチ・輝度との整合

特殊形状では視認距離のブレが大きくなりがちです。形状だけでなく、基本要素との整合が不可欠です。

  • ピッチ(→4-1 視認距離とピッチサイズ)
  • 輝度(→4-2 輝度の目安)
  • 撮影・配信がある場合はリフレッシュ(→4-4 フリッカー対策)

③ 安全・耐久・施工を最優先で確認

特に重要なのは、床・屋外・高所に関わる形状です。演出よりも安全・保守を優先して判断しましょう。

  • 床:耐荷重・滑り止め・防水・交換性
  • 高所:落下防止・風圧・施工保証
  • 屋外:IP等級・排熱・結露対策(→4-5 IP等級)

よくある勘違い・失敗例

形状だけ先に決めてしまった

「映えそう」という理由だけで形状を決めた結果、コンテンツや運用が追いつかず、期待した効果が出ないケースがあります。

床LEDで割れ・滑り・汚れを想定していなかった

安全対策や清掃運用を後から知り、想定外のコストが発生することがあります。

シースルーLEDが昼間ほとんど見えない

背景光や反射を考慮せず、「思ったより出ない」結果になることがあります。

キューブでコンテンツ費が膨らんだ

表示はできても、継続運用に必要なコンテンツ制作体制がなく、止まってしまう例があります。

導入前チェックリスト

特殊形状LEDでは、見積前に次の点を必ず確認しましょう。

  • 設置場所(屋内/半屋外/屋外)と環境リスク(風雨・粉塵・塩害・結露)
  • 視認距離と想定視点(どこから見るか)
  • 撮影・配信の有無(フリッカー要件)
  • 形状要件(曲率R、角処理、面数、透過率、床耐荷重)
  • 工事要件(補強、足場、搬入、配線、制御盤置き場)
  • 保守要件(前面メンテ可否、交換単位、停止時間)
  • コンテンツ(制作体制、面割り、運用頻度)

まとめ|特殊形状LEDは
「目的 × 環境 × 運用」で最適解が変わる

特殊形状LEDは正しく選べば大きな効果を発揮しますが、間違えると負担とリスクが増える分野でもあります。

  • 形状は手段であり目的ではない
  • 見た目だけでなく施工・保守・安全まで考える
  • 迷ったら実績・テスト・体制で比較する

これらを踏まえ、以下の「メーカー比較の見方」では、「どんな体制のメーカー・業者を選ぶべきか」を整理していきます。

設置場所・目的別
「大型LEDビジョン」メーカー
おすすめ3選

各メーカーの製品ラインナップや対応力、導入事例を調査。設置場所・目的別におすすめのメーカー3選をご紹介。

屋上・ビルボード広告
施工・保守から
収益化モデルまで提案
セイビ堂
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1752286115/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751952478/
セイビ堂屋上・ビルボード広告
引用元:セイビ堂公式サイト
https://seibidou.jp/sledvision/cases/post-1751964208/
主な施設

大型ビル・商業施設

強み
  • パネル重量6kg/㎡~と場所を選ばない軽量設計で、施工・保守点検まで一貫して対応。曲面パネルなど建物の形状に合わせたPRが可能。
  • 独自の広告配信システム・運用プラットフォームを提供。投資対効果を可視化した提案を行える。
イベント演出
会場の規模や意図に
合わせた空間設計
LED TOKYO
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/products/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
TOKYO LEDビジョンイベント演出
引用元:LED TOKYO公式サイト
https://led.led-tokyo.co.jp/works/algsyear4championship/
主な施設

ライブ会場・スタジアム

強み
  • フロア用LED・シースルー・湾曲対応パネルなど、会場規模や演出意図に応じた組み合わせが可能。設営〜演出オペレーションまでサポートする。
  • 最短1日からの短期レンタルに対応し、リーズナブルな導入を支援。最短2週間で設置が可能とスピード感も魅力
施設内の案内・告知
重要な情報をお任せで
配信・更新
RICOH
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/2309-machi-kuru
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/case/1909-tohtech
RICOH_LEDビジョン施設内の案内・告知
引用元:RICOH公式サイト
https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/case/2302-shinagawa
主な施設

公共施設・学校

強み
  • 「自社での運用が難しい」自治体や教育機関向けに、クラウドCMS+運用代行プランあり。リソースや担当者のITスキルに依存しない設計。
  • 設置に伴う建築基準法・屋外広告物条例の申請支援など、自治体の許可取得の支援もワンストップで対応